随筆・ザの人

ヘタな文@ほぼ映画

Category:映画感想文
この随筆は、新しい「ザの人」にて絶賛新連載中です。
随筆の続きはこちら

08/10/30(Thu)

イーグル・アイ

ctime: 08/10/30(Thu) 21:19
多分数年前から動いていたこの企画は寝れば練るほど物語が詰まってきていたんだろう。


面白いネタが明かされる前にアクション映画と化す。


そしてHALもどきが出てきてアイデアだけが宙ぶらりんとなりさらにアクションですべてを帳消しにしようとする。


これがハリウッド映画らしいとはいわせない。


ネタに詰まったらアクションを派手にして乗り切ろうとするハリウッドの弱さが痛いんだ。

多分この映画を作ったのは民主党の人なんだろうけど、コンピューターやハイテク技術を悪としちゃったら共和党の大統領がいい人に見えてくるよ。


この映画の脚本書いた4人馬鹿じゃない?

センター・オブ・ジ・アース 3−D

ctime: 08/10/30(Thu) 21:09
ベルヌの地底探検のリメイク。

ウリは3−D映画というところ。

そこだけ。

ハナシなんて無いに等しい。

でも3−Dが映画の目的なので物語とかについて語るのは野暮。

昔と比べて3−Dは進化したと思うけれど、今時ヨーヨーが飛んでくる立体感が魅力???

2000円も払って切り絵が動くのを見てただけって感じ。

特殊効果も大したこと無いし、3−D映像が魅力とも感じない。

しかも野暮と言われようが、この物語の弱さも酷い。

子供向けとしてもくだらないんじゃないかな。

白い肌の異常な夜

ctime: 08/10/30(Thu) 20:59
これも町山さんがポッドキャストで取り上げていたので、いつかは見てみたいと思っていた映画です。

日本盤のDVDが未発売なのでUS盤を取り寄せました。

ドン・シーゲル×イーストウッド映画なんだけれど、すっごく怖い。


というより気味が悪い。


南北戦争中、北軍の兵士(イーストウッド)が瀕死の状態で森の中で発見される。
発見したのは12歳の少女。
どきっとしたのはいきなり12歳の少女がイーストウッドにキスをしちゃうとこ。
12歳なのになんだかエッチなキスなんだ、これが。


そんでもって彼女とイーストウッドは彼女の寄宿学校へ。
そして乙女なメガネ娘、17歳の若娘、寄宿学校の所長のオバサンから愛される。
しかも皆それぞれがイーストウッドへ妄想を抱いていく。

08/10/25(Sat)

バニーレイクは行方不明

ctime: 08/10/25(Sat) 23:13
バニーレイクは行方不明。

かなり前に町山さんが取り上げたこの映画。
今日US盤のDVDが届いたのでやっと見れました。


フライトプラン、フォーガットンとか最近の映画でも描かれる子供行方不明モノと比較すると、心理描写が恐ろしい程優れています。


子供の行方不明で母親の精神状態が疑われる基本構造はそのまま、
でもラストは宇宙人でも共謀犯でもないの。


母親が抱える幼少期のトラウマと、弟の姉への異常な愛がラストで大爆発。


ブランコに乗ってキチガイ状態で大人の姉と弟が深夜に遊ぶ…
しかも大声を上げながら。その童心に戻った弟の表情の怖いこと。
姉は狂演で最後はうま〜く切り抜けます。

とにかく最後の暴走っぷりは最高でした。

08/10/18(Sat)

最近見た映画達

ctime: 08/10/18(Sat) 22:59
イーグル・アイ ☆☆1/2…スフィア型HALを早くから壊せばいいじゃん


PS.アイラブユー ☆☆1/2…ヒラリー・スワンクがモテナイさんというのがキャラに描かれているのが好感度高し。


僕らのミライへ逆回転 ☆☆☆…良い映画ではあるが、ただの良い映画で終わる人畜無害のお行儀良い作品。


私がクマにキレた理由 ☆☆☆…スカーレットがかわいく映っているからOK


ゲットスマート ☆☆☆…ハリウッドコメディの王道。カレルは巧い人。


アメリカン・ティーン ☆1/2・・・作りこみすぎでもはやドキュメントでなくなりつつあるMTVドラマ。


宮廷画家ゴヤは見た ☆☆1/2…ハナシがどんどんと飛んでゆく。何本も違う映画を見たような印象。

08/08/10(Sun)

ハムナプトラ3 超地雷映画!色んな意味で有害な作品!

ctime: 08/08/10(Sun) 18:46
糞つまらん

金と時間を返せ

でもつまらん映画と分かってて観たわけだけどね


こりゃインディ4が神映画に見えるわ。

アクション場面にリズムが全く無く、もう眠たくなるよ。

ハムナプトラ4は南米、というラストもいい加減にしてくれ!

紀元前1万年、スピードレーサー、靖国を抜いて今年観たワースト1位(暫定)

08/08/03(Sun)

インクレディブル・ハルク

ctime: 08/08/03(Sun) 18:46
☆☆☆

どうしてもアン・リー版と比較してしまうのは仕方がない。
リー版がまどろっこしいドラマ重視で物語に躍動感が無く、ブルースの心の中ばっかりに閉じこもった作品だったのに対し、今回(もうノートン版と言おう)は物語がテンポよく進む。

アクションシーンは主に3箇所でポイントを掴んでいる。
前半のブラジルでの逃走シーン、パルクールを駆使して逃げる様は非CGの楽しさ、そこから一気に見せないハルクの演出。
そして大学での軍とのバトルで演出は正反対の見せるCGで迫る。
ラストは街でのバトル。でもこの辺になるとCGの見せる演出が過剰化してしまい、なんだかアニメを見ている気分に。

見せない→見せる→見せる、と来るので後半はCGに飽きが来る。
でも最近のアクション映画の怒涛のクライマックスの連続、というよりは本来の映画らしい3段構成が光る。
アクションシーンよりもノートンの脚本の細かさが光るのはなんでも無いようなシーン。

ブルースがゴムパンツを買ったり、恋人のリブ・タイラーとのセックスが寸止めだったり、前半のブラジル生活が妙に楽しかったり、ハルクにならないために深呼吸でコントロールしたり、タイラーがタクシーでハルクのようにぶち切れたり・・・・・

アクションシーンの合間に小技で笑わせてくれるのがアン・リー版と違い、コミックブックを理解した者による物語だと確認させてくれる。
日本では公開順が逆になった『アイアンマン』のトニー・スタークが登場し、マーベルのこれから始まる計画が明らかになってくる所で終わるのも期待させてくれるじゃないの。因みに『アイアンマン』はエンドクレジットが終わってからあのマザーファッキング連発の黒人俳優が出演で盛り上げてくれます。

ダークナイト

ctime: 08/08/03(Sun) 7:37
☆☆☆☆☆

−バットマンを現在に放り込んだクライムアクションサスペンス映画−


クリストファー・ノーランは《現代》の実在するニューヨークに、《過去》の創造物であるコミックヒーローを放り込んだ。

悪がもう単純に正義と棲み得ない時代、まさに今日の世界。
ジョーカーを『ノーカントリー』に出てくるアントン・シガーと同じように世界の悪の象徴として登場させる。
そこにはコミックの世界の風刺なんて存在しない。これが現代の世界だと言わんばかりに狂気が炸裂する。
バットマンは悪に挑むがルールの上に成り立った行動しかできないので《現代》の悪には翻弄されるばかり。
もう《現代》の悪は言葉では通用しない。
イライラしてたから刺した、だの、宗派が違うから殺す、だの、そういう説明できる悪意を超えたこの映画で描かれる悪意とは、世界中で起こっている狂気の集合を指す。
そんな不条理(ジョーカー)にルール(バットマン)は通用しない。
なぜならジョーカー自身が世界の悪意の塊から生まれた象徴なのだから。
ルールでどんなにその悪を潰そうとしても意味がない。そう、シンボルは消えないから。

そしてハービー・デントのキャラクターも非常に興味深い。
最も人間らしいこのキャラクターは善にも悪にも染まる。
所詮人間とはそんなに脆い生き物なんだ。直前の出来事であってもその出来事に感化される脆さを持ちえる。だからこそ善行も行える。
ハービー・デントが我々人間として、心の中の善意がバットマン、そして悪意がジョーカー、という図式が成立する。

08/07/20(Sun)

崖の上のポニョ

ctime: 08/07/20(Sun) 22:25
崖の上のポニョ ☆☆☆☆

一見すると幼児向けアニメ、特に今回そう思うのが主人公の年齢が今までの宮崎作品の中で飛びぬけて低いからだ。
5歳くらいの少年と魚が恋をする人魚姫をモチーフにした作品。

簡単に言えばそうなんだけれど、この映画は色々な出来事が洪水のように起こる。
そしてその出来事の殆どに説明がつかず、最後まで観ても理論的には決着がつかないのだ。
ポニョを追う父親一人をとっても沢山の疑問が出てくる。
彼は何故人間をそこまで嫌うようになったのか?
彼のどこをポニョの母親が気に入って一緒になったのか?
彼が大切にしている命の水とは一体どういうもので本来の目的は何か?

こんな風に最後まで観ても分からないネタがドンドンと出てくる。
しかも最後まで殆どが決着をつけずに突っ走る。
意味不明な展開、それでもこの映画が魅力的なのはそれでもイマジネーションに溢れているからだ。
いくらでも深読みをしてくれ!と言わんばかりに宮崎は自己の脳内世界をスクリーンというキャンバスに描ききる。
人魚姫物語という面をしつつ、これは人類の始まりを描いた映画とも読める。
人類の始まりが海からやってきて進化していったようにポニョもまた進化していく。
陸と海の関係を宗助の父、母というミクロの世界で一般化したのも面白い。
死に対するイメージもラストに登場させ、黄泉の世界観まで組み込んでくるのも謎に満ちている。

08/07/07(Mon)

最近観た映画 スピードレーサー

ctime: 08/07/07(Mon) 6:52
スピードレーサー ☆

酷い出来だなぁ。
明らかにお子様向きの幼児ネタの乱発、チンパンジーと餓鬼で笑えってか?
で最大のウリの視覚効果は斬新、というよりはグチャグチャすぎて意味不明。
レースなのに手に汗握る興奮が伝わらず。
おもちゃを転がしているだけに見える。クルクルとスピンしたり飛んだりしているだけ。
運転している選手から選手へのアップの切り替えもうるさい。
マッハGOGOは世代じゃないんで何の思い入れも無いけど、唯一の救いが、
マッハGOGOGO〜〜〜のテーマ曲なんだわな。
上映時間が2時間15分、話も退屈な陰謀が混じるんで90分くらいにして欲しい。
とにかくこんなレースもう見たくない。

08/06/29(Sun)

最近見た映画 奇跡のシンフォニー

ctime: 08/06/29(Sun) 8:54
奇跡のシンフォニー ☆☆☆

孤児映画というジャンルものから音楽映画へ。
二つのジャンルをディケンズのオリバーツイストを原型としている。
物語は実にご都合主義だ。全ての話しがラストに向かって突き進む。
ありえない偶然をまるで運命かのごとく描く嘘らしい展開の連続。
これはもう『素晴らしき哉、人生』から受け継がれたファンタジーではなく、
ありきたりな現代ハリウッドの模倣。

とここまで物語が幼稚なのにそれでも音楽の聞かせかたに一工夫にた点が映画全体をプラスに傾けている。
ロック、クラシック、ゴスペルと様々なジャンルを聞かせ、しかも自然音もひとつの曲としてしまう。
音楽の魅力が映画を持ち上げて、キャストも音楽おパワーに頼りっぱなし。
それでも父親と母親を演じたジョナサンリース・マイヤーズとケリー・ラッセルが良かった。ロビン・ウィリアムスはもうロビン・ウィリアムスの演技しか出来ない俳優なのか、昔から一向に成長しないなぁ。

最近見た映画 イースタン・プロミス

ctime: 08/06/29(Sun) 8:45
イースタン・プロミス ☆☆☆☆

イギリスのロシアンマフィアという端っこの世界。
クローネンバーグ映画の難解さは前作『ヒストリー・オブ・バイオレンス』から無くなったが、それはストーリー上の話しだ。
『ビデオドローム』『裸のランチ』とか、クローネンバーグは精神が破綻した世界を描くと一級品だったが、本作と前作は正攻法のつくり。
マフィア2部作で我々と違う世界を見せてくれるという点では昔の作品と実は同じである。
人間の闇の世界を今回は端っこのミクロな世界で描く。
必要以上に暴力を美化するのではなく、暴力の本心をグリグリと抉り出す。
特に映画の核心を風呂場で描き出すのは圧巻である。
二つの世界で揺れ動くナオミ・ワッツのキャラでサスペンスに持っていくもの巧い。

最近見た映画 ジュノ JUNO

ctime: 08/06/29(Sun) 8:35
ジュノ ☆☆☆☆

僕は大好きにはなれなかった。確かに出来は良いのだけれど。
脚本、キャラクターの造詣がオリジナリティに溢れているのに、どこかその完璧さが鼻につく。

ディアブロの脚本はウイットに富んでいて、たしかに飽きないし、色んなポップカルチャーを混ぜ込んだ業は素晴らしい。
日本で作ると絶対に深刻さが浮き彫りに出る未成年妊娠問題を鮮やかに描き出せたのはさすがだと思う。
役者も皆キャラクターそのものになりきって伸び伸びした演技が楽しい。

でもちょっとポップに描きすぎた。
妊娠そのものがこの映画でカルチャー化したとは思えないけれど、一部でステレオタイプのキャラが登場するのは問題だと思うし、正直不快にも感じる。
ディアブロ自身の話ではないし、見ているほうもキャラクターに感情移入しつつも、どこかで切り離してポップな映画と割り切ってみてしまうだろう。
僕はジュノは完璧なポップコメディだと思う。
でも愛すべき映画なのは同じ妊娠を描いた『ウェイトレス』のほうだろう。

08/06/14(Sat)

インディ・ジョーンズ クリスタルスカルの王国

ctime: 08/06/14(Sat) 22:31

(ネタばれあり)

前半部はアクション、物語、の交互で多少のもたつきはあれど、快調に話が進む。

ところが中盤で急変。

ジャングルでのチェイスシーンから約30分、アクション活劇の連続。

このジャングルシーンを見るだけでも価値がある。

しかもラストは仰天。

宇宙人、ではなくこれはあのスターチャイルドではないか!
スピルバーグはキューブリックの『2001年宇宙の旅』で出てきたスターチャイルドを自作の『AI』でも登場させた。
『AI』はキューブリックの亡霊がいたのか、かなり大人しい作品だったけど、
まさか古代ロマンが売りのインディでスターチャイルドを再登場させるとはね。
宇宙船なんてまんま『未知との遭遇』。

スピルバーグのヤリタイ放題。

08/06/01(Sun)

ランボー最後の戦場、靖国 YASUKUNI

ctime: 08/06/01(Sun) 18:22
ランボー 最後の戦場、☆1/2
だからアメリカ人はどうして人の土地に入って英雄ぶるんだ?
1作目はベトナム戦争から帰還した兵士の錯乱というテーマで面白いけど、
2作目から4作目まで相変わらずランボーが英雄気取って人殺しに興じるだけの映画。
でも中盤の暗闇での人質奪還はスリリング。
後半の肉片飛び散りまくりはモロプライベートライアンの影響が…
この惨さが戦場だ!ってスタローンは言っているみたいだけど、
最近の派手なゲームとなんら変わりないじゃない。
ラストは人質を救い、国へ帰還。
ジョン・ランボーという男の自己陶酔っぷりにワロタ。
ヒットしたら続編作る気満々の嫌らしさにも。


靖国 YASUKUNI、☆
公開するしないで物議を醸したけど、なんてことはないドキュメント。
ドキュメンタリー映画として世界に通じるか。
まず、通じず。
アングルからカット割、構成、録音、とどこを切ってもド素人が作ったような作品。刀師の老人の話しが途切れた顔を永延と見せられると眠くなるってば。

監督が中国人なので日本批判したい気は分かる。
でも、日本が悪い、だけで映画が終わる。

08/05/11(Sun)

アイアンマンは超痛快アクション!

ctime: 08/05/11(Sun) 16:45
<画像略>ハワイの劇場で平日昼に観たんだけど、混みまくり。

中列はほぼ満席、さすが週末だけで1億ドルを突破しただけのことはあるこの作品。

いやぁ〜楽しかった。

コメディの連続、ド級のアクション、で女性向けに秘書との淡いロマンスも。
アメリカ人の好きな要素てんこ盛りで皆さん笑いまくり。

後半のアクションは殆どトランスフォーマー状態でアイアンマン同士の壮絶なバトルが見られます。
車の中の家族を助けようとするアイアンマンが逆に轢かれてたりw

でもこの映画で一番イイとこはやっぱり役者達の軽妙な演技。
ロバート・ダウニー・Jrの高慢さがイイのよ。
そんでもって意外にマッチしていたグウィネス・パルトローとの掛け合い。
キスしそうでしない関係がずっと続いて古きよきハリウッド映画を思い起こさせてくれます。

イラクの方を敵に回すという図式はちょっと痛いけど、ラストはやっぱお決まりの人が敵に回って。
脚本自体はかなりシンプル、でも役者と痛快アクションが化学反応を起こしていて楽しいのよ。
スパイダーマンの1作目を観たあとのような感覚かな。
ちなみにラスト、エンドクレジット後にサプライズ出演しているスターが居ます。

さて、誰でしょうw続編を意識しまくりの締めも期待させられるよ。

08/05/03(Sat)

ゼア・ウィル・ビー・ブラッドの表裏一体となった狂気と笑い

ctime: 08/05/03(Sat) 21:31
<画像略>オープニングから察すると監督のポール・トーマス・アンダーソンは確実に現代のキューブリックになりたがっているかの如く、不協和音の嵐で観る者を圧倒してくる。

前作の「パンチドランク・ラブ」でも感じたけれど、PTAは人の神経を逆撫でするのが実に巧いと思う。
これはきっとキューブリックの「2001年宇宙の旅」の影響だろう。

一人の男の栄光と挫折をここまで凝りに凝れば立派なもの。


全編を覆う石油の漆黒をダニエルのダークな面として隠喩。


勿論ダニエル・デイ・リュイスが映画の全て。
ダニエルの演技って殆ど能なんだよね。
能って死者の視点の語り劇であって、この映画の主人公ダニエルも映画の冒頭で事故って死の境を感じる。

そこから彼が亡霊のような怪物になって石油に固執する。
もしかしたらPTAがやりたかったのはシェイクスピアでなく、能なんじゃないかな〜と思うほどの凄味がスクリーンから滲み出てた。


対するポール・ダノは「リトルミス・サンシャイン」のニーチェの次には宗教にとり付かれた男を怪演。
殆ど狂人なので出てくるだけで思わず笑っちゃう。

08/04/25(Fri)

カルトコメディ作、Harold & Kumarとは?

ctime: 08/04/25(Fri) 23:05
<画像略>今週全米公開されるこの映画。

タイトルは「Harold & Kumar Escape from Guantanamo Bay」

知っている人はかなりアメリカバカコメディ通。

続編なんだけれど、前作はかなりの傑作。
ボンクラ中国系&インド系アメリカ人がある夜テレビのCMでやってたホワイトキャッスルの宣伝を見て、ホワイトキャッスルのバーガー目当てにひたすら車に乗って走るという物語。

いわゆるロードムービーですけど、80分弱にネタを詰め込むわ詰め込むわ。
有色人種が主役で白人が嫌な役。マイノリティが主役ということでモロ「猿の惑星」の逆転世界に基づいていると思われます。
監督はこちらもカルト作「ゾルタン星人」の人。でもこのHarold & Kumarの方がモデルなアシュトンよりももっと現実味があります。ビルとテッドシリーズにも近いかな。
インド系のカル・ペンは「英雄鉄板伝説」や「スーパーマンリターンズ」や「その名にちなんで」で売れました、そして中国系のジョン・チャンはMLFです。覚えている人は覚えているアメリカンパイシリーズの彼です。
続編見る前に日本盤DVDでも借りようと思ったら、ビデオスルーすらされておらず…2004年の映画なのに。
なのでYouTubeで本編全部視聴しました。
馬鹿映画好き必見なので見たい人は前作を是非。


GWにアメリカへ行くので観てきます。
ついでに「アイアンマン」も。(グウィネス目当て)

08/04/13(Sun)

タイミンぐぅ〜よく「日本沈没」を観ながら、昨日買った本を思い出す。

ctime: 08/04/13(Sun) 22:59
<画像略>昨日買った画像のこの本、

「入門・現代ハリウッド映画講義」

今無理やり老舗の日曜洋画劇場で糞映画「スピード2」を放送している裏でTBSが喧嘩をぶっかけて放送の「日本沈没」。

昨日買ったこのテキストブックのようなメンドクサイ本の冒頭が丁度パニック映画についての考察でした。

映画が私有財産としてのサイクルから、公共財としてのジャンルになっていくのを映画の循環として説いている。で、そんなジャンルとして成立したパニック映画の混沌とした世界において道徳的価値観を明示しているのがパニック映画の「メロドラマ」的要素だとか。

で本では(まだあんまり読んでないけど)、この後ロドニー・キング事件を持ち出しているけど、もしかしたらリメイク版「日本沈没」もロドニー・キング事件後の作風になってるのかも、って思って観てみた。
でもやっぱリメイク版もオリジナル版とやっていることは全く同じ。
ロドニー・キング事件以降のアメリカのパニック映画が変化したのはリベラルなハリウッド映画人が人種問題を織り交ぜていたからなんだ。
でも、そんな人種間の出来事(ボルケーノなんてまんまロドニー事件をリベラル理想主義で描いている)を受け継ぐことなく育っていった日本のパニック映画はなんら昔と変わらない。
島国において閉鎖的環境が原因だと思うけれど、これなら今日本が「日本沈没」を撮る理由がまったく無いんだ。
アメリカパニック映画における面白さはその登場人物の交錯。そしてリメイクの醍醐味はその時代背景。だから人種の坩堝のアメリカ映画は常にサイクルとしてパニック映画を作り出すんだと思う。なんで90年代ブームがすぎて、次は2020年くらいにまた人種間の構成が変化してリメイクブームが起きるのかもしれない。まぁ未来のことなんでわかんないけど。

でもそんな人種間の動きが殆ど見られない日本においてパニック映画をリメイクする動機は何か。そりゃシナリオ不足だっての。
ハリウッドも深刻なシナリオ不足、でもさっき言ったパニック映画のサイクルを理由にできる。でも日本映画界がパニック映画を作る理由はひとつ。
シナリオ不足から転んで→安易なドラマ映画化→ネタ尽き過去映画リメイク、しか動けないからだ。これはもう日本映画界の構造自体が腐ってるから。出資もリスクが少ない映画しかでない。観客に新たな夢を与えない。一応技術も進歩したからCGに金かけて派手な予告流してたらバカな客が金落とすって、とこのリメイク版「日本沈没」は僕に囁いているように感じた。


08/04/05(Sat)

我々の視点で「混乱」を描いたクローバーフィールド

ctime: 08/04/05(Sat) 17:58
JJエブラムス作品は総じて楽しめている僕ですが、今回もやられました。

ドラマ「エイリアス」が彼の最高傑作だと思っているんで「ミッション・インポッシブル3」なんかも「エイリアス」の総集編に見えてしまい、
次回作が少し不安でしたが・・・

今回の「クローバーフィールド」は映画として正解。
謎の生き物がNYを襲う。これだけのコンセプト。
今更何を、怪獣映画なんて時代遅れ、なんて言わせません。

ビデオカメラで手ぶれ手法を使い臨場感溢れる映像で圧倒させてくれます。
ハリウッドの手法とは大違い、と思いきや、実はこれこそハリウッドにしかできない技術。
動き回る映像に特殊効果を組み込んだ素人がやってしまうとチープに見える映像もさすがはJJらしい一級のものとなっています。
崩壊した美術セット、自由の女神の首も抜かりなし。
映像的にとっても面白いのです。
音響も素晴らしく、ビデオカメラのはずなのに大迫力のサラウンドとうい矛盾はご愛嬌で、ヘリが地面に衝突するその凄まじさはもの凄い。

一般市民が巻き込まれる混乱を描いた映画。
視点が今までの怪物映画とは大違いでこれまたJJにやられた感。
一体今何が起きているのか、テロや災害の渦中にいる人こそ現場の状況がつかめない、その臨場感をしかも手ぶれカメラで撮っている究極のパニック映画ですね。
でも映像的にも音響的にも抜かりなし。
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