06/11/29(水) 20:00
エンロン 巨大企業はいかにして崩壊したのか?
ストーリー・
全米のみならず世界中に衝撃をもたらした巨大企業“エンロン”を巡る史上最大の企業スキャンダルの真相に迫るドキュメンタリー。エネルギー業界の規制緩和の波に乗り急成長を遂げ、ついには全米第7位の巨大企業となったエンロンは、一つの不正疑惑報道をきっかけに、わずか一月半で破綻に追い込まれることとなる。本作はそんなエンロン急成長の裏側で繰り広げられた欲に駆られた人間たちのモラルなき暴走ぶりを、元社員の証言や内部資料を基に暴き出していく。
感想・
―欲にかられた人間の果てを見るドキュメンタリー―
エンロンが崩壊した時世界でニュースになりリアルタイムで大事な事件と日本でも伝わったのを覚えている。個人的にはこの会社の存在ぐらいしか意識になくて何をやってそんなに大きな会社になったのだとか、どうして崩壊したとか疑問の方が多かったので本作はとても興味深かった。
まあハナシはエンロンって?というところから入るわけだれれどアメリカのいわゆるパイプライン会社。この小さな会社が15年で1000億会社になり世界で16位の超大企業になった。勿論その陰では様々な時期を経ているいるというわけで、何故会社が大きくなりえたのか、何故会社が倒産したのか。この大きな何故を巧くドキュメンタリーとして描かれたのが本作である。
時価会計を利用してエンロンの虚像を自分達で創り上げ、自社株を社員に買わせトップだけがトンズラして企業拠出型年金を騙し取るあくどい手を使い崩壊。その過程がエンロン上層部を通して描かれるが彼らも一人間だ。才能の使い方が悪く、いわばアナキンがダークサイドに転落していったようなものなのだ。本作はあくどい人間をだからといって悪人と一方的には描かず、強欲にかられて負けた人間のドラマでもある。
ドキュメンタリーとしての描き方も正統派で決して監督の意志だけで話は進まず、データや資料を観客への説得材料へと利用し、マイケル・ムーアのような独善的な危うさは一切ないのだ。そのため映画としてのエンターテイメント度は多少落ちてはいるが、企業が堕ちて行く、いや人間が欲にかられる姿を劇を通してではなく実際に目の前にしているかのようでとても生々しいドキュメンタリーだった。
【画像はアメリカ版ポスター】
カテゴリ:映画感想文
- まかろに 06/11/29(水) 21:40
- エンロン!僕も覚えていますよw
セプテンバー・テープより良かったかなぁ〜僕は。 - ジム 06/12/10(日) 23:12
- >まかろにさん
まかろにさんもご覧になられたのですか!?
全米公開から1年以上経った先月やっと封切られたけど、これは硬派ドキュメントとして楽しめたな〜
| もしも昨日が選べたら ≪ 06/11/29(水) 19:54 | ≫ レディ・イン・ザ・ウォーター 06/11/29(水) 20:02 |