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06/11/29(水) 6:45

ブラック・ダリア

ブラック・ダリア ☆☆☆

ストーリー・
共にボクサーとしての経歴を持つロサンジェルス市警の名物コンビ、バッキー・ブライカートとリー・ブランチャード。リーには美しい同棲相手ケイ・レイクがいたが、いつしか彼らは3人で行動を共にするようになっていた。そんなある日、腰から切断された若い女性の死体が発見される。やがて被害者の身元が、女優を目指してマサチューセッツからやって来たエリザベス・ショートという女性と判明する。マスコミは彼女を“ブラック・ダリア”と呼び大きく報じる。一方リーは、この事件に異常なほどの執着を見せ、ケイとの時間さえ惜しむほど捜査に夢中になっていく…。

感想・
最近のデ・パルマ映画らしく、面白みのあるショットの積み重ねだけで映画が成立している。ヴィジュアル的に一瞬オッと思うようなセクシーさが際立ったと思えば眠くなるほどベタな展開が用意され、どんなに時代の空気を読んだ舞台装置や衣装、一級の撮影シーンが登場してもその技術が浮き足立ってしまい、エルロイの原作の【闇】の空気を掬いきれてはいない。
スカーレット・ヨハンソンや主演のパンチ力がイマイチで終わってしまっているジョシュ・ハートネット、姉妹編とも言える映画版『L.A.コンフィデンシャル』の危険な女なキム・ベイシンガーとは対照の闘う女っ気のあるヒラリー・スワンクを配置したのは完全にミスキャスト。若手起用の影で印象深い相方刑事のアーロン・エッカートくらいがちょっとした救いか。
という訳で『L.A.コンフィデンシャル』程の熱くて濃いドラマを期待してしまうと肩透かしを食らう事は間違いない。エピソードを繋ぎ合わせるのが大変だったような巧くない編集と共にもたつく感はあるが、それでもこの映画がつまらない映画に終わらないのはデ・パルマが魅せる一定の瞬間があまりにも魅力的だからだ。ナイフを持ってローブを着た人物が駆け寄る映像、動きのないシーンで魅せる死体解剖の頭上から一気に下がるアングルの面白さ、ラストで見せるブラック・ダリアの恐怖映像etc…様々な映像が脳裏に焼きつきそこに上質なノワール調の空気と昼メロ的な謎解きが交わる。エルロイ原作の魅力よりもデ・パルマの魅力がこびり付いた感のあるエンタメ作品に仕上がった。

【画像はアメリカ版ポスター】

カテゴリ:映画感想文
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ソウ3
06/11/28(火) 21:27
サンキュー・スモーキング
06/11/29(水) 18:12